テレビ番組はあまり見ないのですが、CMはけっこう好きなんです。
ほんとに知恵を絞って作られてるCMって、いいかげんな作りの番組本体よりもよほど面白い。
週末に兵庫にきて、テレビ見てたら阪神中日戦の中継が始まりました。
スロー再生の時だけ、「タケモトピアノ」っていう字が出てくる。
なんだろな〜と思って見ていたら、アナウンサーの一言。
「スーパースロー再生とハイライトは、タケモトピアノの提供でお送りします。」
こりゃ面白い。新しい広告のいれ方だ。
これ結構、インプレッションという意味では効果的なんじゃないでしょうか。
だって、皆がもう一度見たい、と思うところで企業名が入るんだもんね。
発展したらかなりおもしろいことになるな。
デッドボールのシーンでは、傷薬や整体のCM。
微妙な判定が出た時は、メガネのCM。
ホームランボールがスタンドに飛び込んだ時は、グローブのCM。
とか。
星新一に、似た着想の作品があったのを思い出しました。【ネタバレ注意】
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とある冴えない青年の前に、あの世の幽霊が入れ替わり立ち替わり現れる。
「ワシは君が寝てる時間に現れる権利をもらった」
「ねえ、あたしには一人で晩酌する時に現れる権利をちょうだいよ」
「ひとりでエレベーターに乗ってる時に現れる権利を僕にちょうだい!」
かくして、青年の生活は様々な幽霊に彩られるのだった
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みたいな話です。
何十年も前にこういう着想を持ってた星新一もすごいですが、
こういうことが実現しつつあるんですねえ。
今後の展開が楽しみです。
ちなみに星新一には、何十年も前にこんな発想を!っていう作品が多くあります。
通話前にCMが入ることで通話無料になる電話とか
コンピューターが電話線を支配して情報収集を始めるとか。
黒電話しかなかった時代にあんな物語をかけるなんてね。