考察・意見

多数決はそんなにいい方法なのか

2012年7月19日

最近、国民投票やらよく耳にします。
曰く、代表者が集まって決めるんじゃなくて、
直接投票によって市民なり国民の声を表明しよう、というもの。

ぱっと見、良さそうに見える。
いかにもみんなの意見を聞くみたいで、耳触りもいい。
でも。

本当にそれでいいのか?
それは、首長や代表者が、知恵を振り絞って考えることを
そして自分が決めるという重責を放棄してるだけじゃないのか?

何より、「大勢の素人の意見」が本当にいい結果につながるのか?

大多数の人が選んだ民主党は、いまどうなってる??
あの経緯を見ててなぜ、国民投票が、多数決が、いい手段だと思える?
僕にはとても思えない。

例えば沖縄で、基地移転の投票をやったら、県外移転が勝つでしょう。
でも、日本全国で投票したら、同じ結果になるでしょうか?
これ、どっちが正しいともわからない。
住民投票ってのは、しょせんその程度のもの。
そういう認識を、もっと持たなければ、と思います。

もうひとつ。
投票にしよう、って呼びかける人は、
自分と反対の意見が勝つ可能性を、ちゃんと考慮してるのかな。
その可能性も考慮した上で、投票にするというなら、それでいい。
でも、取り返しのつかない選択ミスになる可能性が小さくないってことだ。

どうしてもゆずれない問題だったら、決めるのにそんなギャンブルをしちゃダメだ。

どうか、なんでも投票にもっていくいまの風潮がなくなりますように。

-考察・意見