他人に甘く、自分に厳しく。
そうありたいと願う理想像です。
しかし。それは本当にありうるのか。
例えば、何をされて不快と思うか。
電車の中での話し声はどの位から"うるさい"か。
仕事でわからない事があったらどれ位まで他人に聞かず自分で調べるべきか。
そういうの全て、ひとりひとりの感覚によって違いますよね。
そして「自分の場合これくらいだ」っていうラインがそのまま、
他人を不快と思うかどうかのラインになってる。
実際に口に出すかどうかは別とすれば、
同じラインだと思います。
そして口に出さないのであれば、それは「他人に甘い」んじゃなくて
自分が我慢してるだけ。
どうやっても、自然体で「他人に甘く自分に厳しい」って無理じゃないかと思うのです。
「他人にも自分にも甘い」か
「他人にも自分にも厳しい」のどっちかしかない。
そう認識する事で、やっとこの問題のスタートに立てる気がする。
ああ俺自分に甘いしな、ってなれば、
他人にも寛容になれる。
俺自分に厳しいから君にも厳しい事要求する、ってなれば、
これまた、「ごめんね俺の基準で」って思うから、やっぱ寛容になれる。
「他人に甘く自分に厳しい」人は、
「お前用にこれだけ甘い基準にしてやってんのに、なんでそれすら満たせないんだよ」
ってなる。
だからやっぱり、「自分にも他人にも」厳しいから甘いか、
どっちかしかないって認識がスタート。
そこからが、本当に自分を磨く修行。
いや〜、俺普段いいかげんなんだけど、今回はちょっと頑張ってみようかな、とか。
俺だったらこのレベルまでやるんだけど、それが正しいとは限らないのかな、とか。
そういうことを積み上げて、他人に甘く自分に厳しく、へ近づいていく。
そんな風になりたいですね。
他人にも自分にも甘い僕としては。