周りとの人間関係、うまく行ってますか。周りの全員とうまく行ってるなんて人は、まあいませんよね。
でも今回は、まわりに感謝をふりまいたら、人間関係だけじゃなく自分のすべてが改善した、そんな話です。しかも少しはマネできそう。
どういう本か
難病を発症し、「なぜ私がこんな目にあわなきゃならないの」と周りに当たり散らしていた著者が、毎日ひとつギフトを贈る習慣を始めてみたら、ものごとが順調に進み始めた、という体験談。
ギフトは、花一輪でもかまわないし、物じゃなくてもいいのです。手を貸すとか、お礼の言葉とか。
とにかく気持ちを込めて、毎日誰かに、贈ること。
結果として、難病も軽減した。なーんて、最初と最後だけ聞くと嘘くさい話ですが、本書を読むと納得です。
贈ることによって、周りで変わること。あるいは、自分の内面で起きる変化。それらが、徐々に好転を起こしていくのですね。
もちろん、常に奇跡が起こるなんて思っちゃいけないけど。それでも、周囲にあたり散らしていた人が、周囲に感謝して過ごすようになるなら、そりゃ事態も好転するでしょう、というわけです。
余裕を作り出す方法
他者を思いやることってのは、 自分に余裕があるときしかできないもの。
特に心の余裕がないときは、他人に攻撃的になる。
仕事が異常に忙しい期間が長く続くと、自分でもそういう状態になる。
そういう時、他人を思いやる心の余裕を意図的に作るのは難しい。
そもそも、環境・状況に追いつめられて心の余裕がなくなっているのだから。
しかし、「心からギフトを贈る」という具体的な行為となれば、 意図的・習慣的に行うことはできる。
そうすると結果的に、それが心の余裕を作るのではないでしょうか。
それで、物事がうまく回りだす。
これはなかなかうまい方法ですね。
ギフトを贈るのは人のためじゃない。
自分として内面的にはこういう効果があるってことです。
かといって、利己的な理由でギフトを贈ろうという、ゆがんだ話じゃありません。
ギフトで伝わること
対外的な人間関係という観点からみると、ギフトを贈るという行為は
「あなたを重要視している」
というメッセージになるのでしょう。
あなたはギフトを受け取るに値する人だ、と心から思うこと。
軽視されたらギクシャクしたり意地悪になったりするけど、重要視されたら、やっぱり協力してあげたくなる。
人間ってそういうものですよね。だからうまく行くようになるんだ。きっと。
意識的に心から相手を思い何かをする、という習慣。
ときおり思い出して、実践してみよう。
記念日ってのは苦手なんですけど、「意識的に心から相手を思い何かをする」ためにあるのかもしれない。なんて思いました。