書評

ここ一番でプレッシャーに負けない方法、またはいつも実力を発揮できるような考え方。〜セルフトークマネジメントのすすめ〜

セルフトークマネジメントのすすめ。2008年の本。
もう何年も前に読んでんだけど、今回読み直してみたらすごい染み込んだのでレビュー。

本の概要

日常の様々な場面で目先の感情に左右されることなく、冷静な対応をするには。
失敗出来ない場面でプレッシャーに負けることなく実力を発揮するには。

そういう時ってたいがい、「ムカつく」とか「失敗したらどうしよう」
とかいう声が、頭の中をぐるぐるまわってるもの。
そんな、「心の中の声をいかにコントロールするか」というテーマの本。

まず、そういった自分の中の声がある、と気がつくこと。
気がつけたら、その声を小さくしたり、ポジティブに書き換えたりして
コントロールすること。
そうしていけば、様々な場面で理性的なリアクションがとれて
事態を好転させてゆける、という話。

とはいっても、そんな声なんてなかなかコントロールは出来ない。
そんな時は、声は声としてただ認める。
目に映るものをただ映るだけに認識することと似ている。
良いとも悪いとも判断しない。

それだけでかなり冷静になれる。
その上で、自分にとって望ましいもので上書きして行く。
「失敗したらどうしよう」などといったネガティブなイメージを払拭し、
いつも通りの実力を出せるようにしていく。

かなりおすすめの方法。
いつも実践できるわけじゃないけど、
腹が立ったり、意味ないのに思い悩んだりといった状態は
結構回避できるようになる。

で、実践してどうなのか

自分の感情や無意識のイメージを認識できるってのは、
無駄にイライラしたり、プレッシャーに押しつぶされたり
といった場面が少なくなるってこと。

この年末の話。
持ち帰りの寿司を予約した店に、指定の時刻に受け取りに行ったら、
バイトの作業が大混乱で、約束の時間から30分も待たされた。

もちろん嫌だったけど、このセルフトークマネジメントのお陰で
イライラはせずにいられた。
なんか自分の感情を冷静に見ているもう一人の自分がいて、
本当にただ、状況を眺めているといった感じ。
イライラしたって早くでてくる訳じゃない。
混乱している現場で忘れられないように、時折催促しながら、心穏やかに待つ。

そんなことが出来るようになりました。

セルフトークマネジメント、お勧めです。

覚えておきたいメモ

もうひとつ、覚えておきたいフレーズ。
他人に動いてもらう時、思うようにいかない時のスタンス。
「Open the possibility」
相手の今後の可能性を拡げるような対応ができるかどうか。
これは…ぜひ覚えておきたい。

自分は、要求を伝えるだけでなく、相手の可能性を拡げられているか?
今年のテーマのひとつにしよう。

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