マネジメント 考察・意見

嫌いな部下と接するコツは、時間を同じように割くこと。ライフネット生命 出口CEO講演を聞いて【その3】

2015年6月16日

さて、ライフネット生命の出口CEO講演をきいての考察第三弾は、
「モチベーションと好き嫌い」。

生産性が頭打ち、仕事は増えるのに人は減らされるばかり。

組織としての仕事のやり方、仕組みの改善という面では
前述のようにイノベーションが必要なわけですが、
こと個人に限って言えば、やっぱりモチベーションって大きなエンジンなわけです。

そのエンジンの回転数をあげるにはどうしたらいいか。

好きなこと、得意なことをやらせたら良い。
そりゃそうだ。
そのあたりは、今僕がここで書かなくても皆分かってる話。

今回紹介したいのは「無理に好き嫌いを隠さなくていいよ」という話。
上司だって人間だから、好きな人と嫌いな人はいるよ、そりゃ。
大事なのは、公平性を保つこと。

詳しく言うと、上司がチームメンバー
ひとりひとりにどれだけ時間を割くか、の公平性を保て、ということ。
好き嫌いは別に隠さなくて良い。

そう、ここが意外でした。
えこひいき=好き嫌いをはっきり出す
と思いがちだけど、違うんですね。
チームメンバーは別に、上司に好かれたいわけじゃない。
つまり好かれてなくたって不満じゃない。

そりゃそうですね。
自分だって、上司に好かれたいと思ったことないわ、振り返ってみたら。
上司だって人間だから、人の好き嫌いはある。
そしてメンバーもそれは別に気にしない。

問題は、好きな人には手厚くなる、目をかける時間が明らかに多い場合。

仕事上の打ち合わせや指示は偏りが出ても良いけど、
コミュニケーションの時間は同じように取らないとダメ。

その人のために時間を割くということは、
その人を大切に思っているということ。

その「大切に思ってる度合い」を同じようにすることが肝心で、
それが目に見えるのが、コミュニケーションに割く時間、
なんですね。

これはなるほど!でした。

好きな人とのコミュニケーションのほうが、多くなりますよね〜、普通。
でもそこはちゃんと意識して嫌いな人ともコミュニケーションをとる。
ちゃんとコミュニケーションする相手をいつまでも嫌いでいるのも難しい。
自然と関係は良くなるでしょうね。

好き嫌いはコントロールできないけど、均等に時間を割くことはコントロールできる。

結果、チームの雰囲気は良くなり、メンバーのモチベーションは上がる。
うん、うまいやり方だ。

つづきます。次回、最終回の予定です。

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