さて、ライフネット生命の出口CEO講演をきいての考察第三弾は、
「モチベーションと好き嫌い」。
生産性が頭打ち、仕事は増えるのに人は減らされるばかり。
組織としての仕事のやり方、仕組みの改善という面では
前述のようにイノベーションが必要なわけですが、
こと個人に限って言えば、やっぱりモチベーションって大きなエンジンなわけです。
そのエンジンの回転数をあげるにはどうしたらいいか。
好きなこと、得意なことをやらせたら良い。
そりゃそうだ。
そのあたりは、今僕がここで書かなくても皆分かってる話。
今回紹介したいのは「無理に好き嫌いを隠さなくていいよ」という話。
上司だって人間だから、好きな人と嫌いな人はいるよ、そりゃ。
大事なのは、公平性を保つこと。
詳しく言うと、上司がチームメンバー
ひとりひとりにどれだけ時間を割くか、の公平性を保て、ということ。
好き嫌いは別に隠さなくて良い。
そう、ここが意外でした。
えこひいき=好き嫌いをはっきり出す
と思いがちだけど、違うんですね。
チームメンバーは別に、上司に好かれたいわけじゃない。
つまり好かれてなくたって不満じゃない。
そりゃそうですね。
自分だって、上司に好かれたいと思ったことないわ、振り返ってみたら。
上司だって人間だから、人の好き嫌いはある。
そしてメンバーもそれは別に気にしない。
問題は、好きな人には手厚くなる、目をかける時間が明らかに多い場合。
仕事上の打ち合わせや指示は偏りが出ても良いけど、
コミュニケーションの時間は同じように取らないとダメ。
その人のために時間を割くということは、
その人を大切に思っているということ。
その「大切に思ってる度合い」を同じようにすることが肝心で、
それが目に見えるのが、コミュニケーションに割く時間、
なんですね。
これはなるほど!でした。
好きな人とのコミュニケーションのほうが、多くなりますよね〜、普通。
でもそこはちゃんと意識して嫌いな人ともコミュニケーションをとる。
ちゃんとコミュニケーションする相手をいつまでも嫌いでいるのも難しい。
自然と関係は良くなるでしょうね。
好き嫌いはコントロールできないけど、均等に時間を割くことはコントロールできる。
結果、チームの雰囲気は良くなり、メンバーのモチベーションは上がる。
うん、うまいやり方だ。
つづきます。次回、最終回の予定です。