「やってのける」という本を読みました。
- 作者: ハイディ・グラント・ハルバーソン,児島修
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2013/09/20
- メディア: 単行本
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これは、いいわ。
どんどん本を買い、しばらく読み返さない本はどんどん捨てていく私ですが、これは本棚にずっと残るでしょう。
帯に書いてあることが、この本の言いたいことを端的に表してます。いわく、
努力できるのも才能?
いえ、努力なんて誰でもできます。
挑戦的ですね〜。
どういう本なのか
ひとことで具体的に言うと、
努力するのに、自制心でやったらだめ。それじゃ続きません。なぜなら、自制心(意思の力)ってのはすり減るものだから。
という話。
そう、自分は意思が弱いからダメだわ〜じゃなくて、意思の力をなるべく使わずに努力すりゃいいだけなのです。
まず、自制心や判断力はすり減る、と知ること。
それが着実な努力をする第一歩。
Facebookのマークザッカーバーグが、余計なことに頭を使わないために、いつもグレーのTシャツにしているなんてのは有名な話ですが、そういうことなんですね。
「やろうかな〜でもめんどくさいな〜あーどうしよ」なんて考えてるだけで
本当に頭は疲れるのです。
じゃ、自制心をなるべく使わずに努力する方法を、
目標のタイプ別、自分の性格別に、あったやり方を
その都度、採用していきましょう。
あとは「こういう人、こういう時には、こんなやり方が良いですよ」という話がずっと続いています。
楽に努力する具体的な方法
具体的には、
・難しくて先送りしてしまうような目標には、「何をすれば良いか」を明確にする。(目標を細切れにし、ちょっとずつ積み上げるアプローチにする)
・誘惑に負けてしまいそうな、強い自制心が必要そうな目標には、「なぜそれをしなければならないか」を意識する。
といった感じ。
この他にも、
・証明型と習得型(負けず嫌いと、マイペース)別、向いている努力のしかた
・獲得型と防御型(チャレンジャーとコツコツタイプ)別、向いている努力のしかた
など、さまざまな切り口から努力の方法が示されています。
ひとつひとつは、どこかで聞いた話も多いけど、
体系的に整理して述べられてるので、一気に納得できる。正直、ちょっとここでは要約できないくらい、具体的で実践的な話が詰まっています。
ぜひ一読をお勧めします。
これは覚えておきたい
あと面白かったのは、「自制心は伝染する」という話。
誘惑に負けそうになった時、「自制心の強い友人」を思い浮かべるだけで誘惑に負けにくくなるんだって。
そしてもうひとつ、こりゃいい!と思ったのが
「いつやるか を決めるだけで、それを本当にやる確率が上がる」という話。
計画立てるの、結構苦手なんですよね。
「ちゃんと現実的な計画を立てないと」って思っちゃって、計画立てること自体が重荷なのです。
だけどこの本によれば、根拠なんかないテキトーな計画ですら、効果がある。
いつやるか決めないよりも、やる可能性が上がる。
これはぜひ取り入れないと。
以前読んだ、この本を思い出しました。
- 作者: リチャードワイズマン,Richard Wiseman,木村博江
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2013/10/25
- メディア: 単行本
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こっちには、「拳を握りしめるだけで、決断力が上がる」とか「腕組みするだけで、粘り強さが上がる」とか書いてあります。
もちろん、ちゃんと実験した結果として、ね。
この2冊の本の中身をあわせて使ったら、なかなか面白いことになりそうです。
これで日頃の生活に無理なく努力を組み込んで、
自分をバージョンアップしていこう。うん。