「ふしぎな君が代」という本を読みました。
安くなってたので思いつきで買ってみた。
君が代について今まで知らなかった、知ろうと思いもしなかったエピソードが満載で、なかなか面白かった。
そもそも日本には国歌なんてなかったって話、外国から「日本の国歌は?」って聞かれて、メロディーは急ごしらえで作った話。一度作り直されてる話、実はつい最近までちゃんと国歌として決まってなかった話。
「えーっ、そうなの?!」って話ばかり。常にイデオロギーとセットで語られがちな君が代ですが、単純に知識として面白い。
歌詞自体、千年の昔からある古歌だそうで。
こりゃイデオロギーなんか重ねて狭量な解釈しちゃうの、もったいないわ。千年前に作られた和歌を現代に当てはめてどういう意味になるかなんて、あんまり意味ないよねぇ。
古墳が現代社会に意味持ってるか?
歴史的価値以外ないでしょ。
同じように君が代も、現役の国歌ではあるけれど、歌詞は古典として味わえばいいやん。千年前からあるものを、ここ百年の解釈でグダグダ言うのおかしくね?
なーんて思えます。
結局、重く受け止めすぎなんちゃう?
所詮、歌だって。つい先日までなかった歌で、しかも急ごしらえ。
でありながら、古歌を使ってる。
これかなりいいセンス。
変に現代的な歌作るよりずっといいやん。
歌詞もメロディーも、日本古来のエッセンスが詰まっててオリジナリティがある。
そう思えるのが、この本読んで一番良かったことでした。
君が代に対する無関心が大きく変わるよ。おすすめ。