書評 考察・意見

テレビ屋の本はなぜ面白くないか

この本、買って読みました。AmazonのKindleセールで安くなってたので。

新企画 渾身の企画と発想の手の内すべて見せます

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参った。全然でした。ただのテレビ屋さんのメモ。こりゃあかんわ。

 

なんでなんだ、と考えてみる

ちょっと不思議でした。

鈴木おさむ氏といえば、あれほどテレビの業界では有名な人なのに。

きっと仕事もすごくできる人なんだろうけど、

なんで本はこんなにつまらないんだろう。

 

発想法を体系的にまとめることなく、ただ散発的に羅列してあるから?

その影響はかなりある。

ブログを本にしただけ、みたいなまとまりのなさで、全然満足できない。

でもそれだけだろうか。

 

僕がたいしてテレビを好きじゃないから?

それもあるだろう。テレビ好きな人なら、書いてあることが実現した様子をリアルにイメージして、面白いと思うのかもしれない。

ただ、サブタイトルにあるように「発想の手の内」を知りたかった僕には全然だった。

 

いや、得る物が全然ないとは言わない。少しはあった。

でも、この本読むなら他の本読んだ方が、得る物は多いだろう。

 

うーん。あんなにすごい人なのに。

 

そうか。この人が本当にすごいのは、発想ではないんだな。

アイデア自体はたいしたことはない。

その見せ方、パッケージのしかたが素晴らしいんだろう。

本の中にも書いてあります。 

いい商品名で味が70点のカップ麺と、商品名は普通で味が100点のカップ麺。より多く売れるのは、いい商品名の方だと思っている。

これを地でいく人なのだろう。

だから、アイデアだけ見てもいまいちな感じがして、でもヒット番組をどんどん生み出せる。

この人に本当に学ぶべきは、発想法ではないんだね。

 

テレビ屋の本はなぜ面白くないか

これまで何冊か、テレビ屋さんの本を読んでいるんだけど、どれもいまいちだったんだよな〜。

僕の好みと合わない、だけかも知れないけど、テレビ屋と本ってのは、あんまり相性よくないんじゃないでしょうかね。

「さーっと流れていって面白いと感じるもの」を作る能力と

「じっくり読んで面白いと感じるもの」を作る能力は、

全然別のものなんじゃないかな。

 

本を選ぶ際に覚えておこう。

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