今回はメルカリで売る側の話。
自分が買う側なら、「この人から買うのは避けたほうが良さそうだな」ってコントロールできますが、売る側はそうはいきません。買ってくれたら、商品を送らなきゃいけない。買う時よりも、トラブル回避は難しいです。今回は、私がやっている“売る側としてトラブルを避ける方法”をご紹介します。
■出品時の工夫
1.傷などの写真はしっかり公開
あとでクレームがついた時のため、写真はしっかり載せます。傷や汚れがついている部分などは特に念入りに載せるようにします。商品は正しく認識してもらったほうが、あとあと気持ちいいですし、トラブルも避けられます。
2.説明文には、商品の状態を詳しく
面倒ではありますが、説明文には、商品の状態を詳しく書きます。
- サイズ、色、わかれば型番
- 何年前に買ったものか
- 何回くらい使ったか
- 箱や説明書の有無
- 傷などの状態
- どういう梱包で発送する予定か
などなど。これもトラブル防止に有効です。全部分かった上で買ってもらうわけですから。
3.気になる点は念押し
商品で気になる点があれば、売れた後でも取引画面で念押しします。「この商品はここに傷がありますが、了解済みですか?」など。これをしておくと、受け取りが済むまでドキドキしなくていいのでおすすめです。
4.売れやすさを優先しない
当たり前ですけど、トラブルを避けるには「売れやすさよりも誠実さ」なんですよね。メルカリに慣れた人ほど、売れるように工夫する。それが行き過ぎると、著作権侵害の画像を使ってしまったり、都合の悪いことをごまかしたり。でもそういう人は、当然トラブルに会うことが増えるでしょう。その心理的ストレスといったら、数千円ではとても見合わないと思います。
それに、小ズルいことをする人達は、これから売れなくなっていく。買う側が賢くなっていくから、当たり前です。
僕、自分が買うときは、少し高くても説明が詳しくて誠実そうな人から買うようにしてますもん。現物の写真がなくて、カタログから転載したようなの、買うの不安ですよね。新品じゃないんだから、現物が見たい。現物を見て買ってもらったほうが、トラブルも少ない。これも当然です。
■買い手の見極め
1.二割以上の値下げ要求
これは、必ずではありませんが。値下げ直後に、さらに値下げ要求してくる人。中でも二割以上の値下げを言ってくる人は、少し注意です。ものの価値で判断しているのではなく、単に買い叩くのが狙いの場合が多いと感じています。だって、買いたい値段とそんなに乖離があるなら、黙って見送ればいいのですから。そしてそういう人たちは、もとから「気持ちのいい取引」なんてするつもりはありません。どうせなら良い人と取引したほうが、当然トラブルは避けられますよね。
もちろん、値下げ直後の値下げ交渉は、たまたまタイミングが合ってしまっただけの場合もありますし、二割程度下げたのが相場である場合もあります。一概には言えませんが「失礼のない範囲を意識している相手かどうか」ですね。
2.即決するから~と言ってくる
これも、買い叩きが目的の場合が多いように感じています。何ヶ月も押し入れで眠っていた不要品、別に今すぐ売れなくてもなんにも困りません。即決してもらわなくていいんですけど、なぜか言ってくる人、結構いますね。単に大きく値引かせたい時の常套手段のようになっていますから、スルーしときましょう。もちろん提示価格に納得するなら、応じてもいいでしょう。ただ、下げさせるだけで、買わずに逃げる人も多いですので注意です。
(余談ですが、「即決してもらえるならこの値段にします」てのは売る側の論理ですからね。メルカリではなぜか買う側が言うの、不思議ですね。)
これですべてのトラブルが回避できるわけではないですが、トラブルに遭う確率をなるべく減らしている、トラブルに遭った時に解決しやすいようにしている、という話でした。
■気分のコントロール
あとは、自分の気の持ち方の話。大幅な値引きをしてしまった時には損した気分になるかもしれませんが、まあ売れるだけ儲けもの、くらいの感覚が良いでしょうね。メルカリって、リサイクルショップなどにくらべたら格段に高く売れますから、売れるだけ儲けものです。
実は、あなたの持ってるものは、自分が思ってるほど、他人にとって価値はないことが多いです。この本なんかに、詳しく書かれていますが、自分が持っているものは過大評価しがちなんですね。それも踏まえれば、誠実で心穏やかな取引はもうすぐです。
数百円の差で嫌な思いをしないように、トラブル回避優先で行きましょう。
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