メルカリ、ダウンしてたみたいですね。
■お知らせツイートにぶら下がる乞食クレーム
引き続きメルカリアプリ、Webサイトにて臨時メンテナンスを実施しております。また、臨時メンテナンス中はメルペイ電子マネーでの決済もご利用いただけません。
取引中、発送中のみなさまなどに多大なご迷惑をおかけし、大変申し訳ございません。復旧までお待ちいただきますよう、お願いいたします。 https://t.co/znEkiOEmpO
— メルカリ (@mercari_jp) 2019年3月21日
このツイート見て驚いた。もう、リプライが「手数料タダにしろ」のオンパレード。うっかりへんなもん見ちゃったなあ、という感じです。
まあ僕個人の問題ですが、こういう人たち、苦手なんですよね。距離を置いてしまう。
例えばレストランで、ご飯の中から髪の毛が出てきたとします。それを「替えてくれませんか」と話をするのは別に嫌いじゃない。でも、「髪の毛が入っていたからタダにしろ」という人は、すごいイヤなんですよ。もし連れがそういうことやったら、席を立って自分だけ帰ってしまいたくなるくらい。(自分もそういう人間だと思われたくない)
なんででしょうね。
■なぜイヤなのか考えてみた
たぶん、作ったものに対する敬意(リスペクト)や感謝がないからイヤだと思うのです。
ものにしてもサービスにしても、例え自分からお金は取られなくても、タダじゃないんですよ。メルカリでいうなら、売れた人から手数料を取ってくれるから、自分が売れない時も使えるわけです。それを理解しない「タダにしろ」という要求は、「お前の作っているものに価値はない」というメッセージなんですね。まあ分かって言ってるんだろうけど、こんなリスペクトのない話はありません。
メルカリは、使うだけならタダです。そりゃ売れたら手数料は取られるし、メルカリの手数料が安いとは僕も思わない。だけど、運営側が決めた手数料で、僕らはそれを承諾して使っているわけです。それがイヤなら、毎月定額の会費を払って運営してもらうしかない。いやでしょ?その料金体系。ならば出来高の手数料払うしかないじゃない。
今回のことを携帯に例えるとすると、
「基本料金払ってない奴が、通信障害起きたときだけ、『通話料をタダにしろ』と騒いでいる」
みたいに見えるんです。その時、通話してたわけでもない奴が、です。通話してた人が「おい、切れたぞ」って怒るのはわかるけど。
メルカリに話を戻すと、取引中だった人が怒るのはわかる。祝日でもあるし「今日中に発送したいんだよ!」「明後日までに届くから買ったのに!!」という人もいるでしょう。そういう人が「この取引だけ手数料ゼロにしろ」と言うのはまだわかる。しかし、使えないだけで、「お詫びに手数料ゼロにしろ」ってなに?と思うわけです。
※メルペイは別ですよ。メルペイで払おうと携帯だけ持って買い物行って、使えなかったらそりゃ激怒です。財布を忘れたサザエさんじゃないんだから。
■メルカリはもはやインフラに近くなってしまった
でも、圧倒的シェアを握るというのは、そういう、新しいものにリスペクトを払えない人まで使っている、ということなのでしょうね。メルカリを新興ベンチャー企業として見ている人には「そりゃそういうこともあるだろうよ」と受け取られるわけですが、もうそんなポジションじゃないもんね、メルカリは。
中のエンジニアには、手数料乞食の声なんて気にせず頑張ってほしいところです。
photo credit: cseeman 232/365/3884 (January 29, 2019) - Fox Squirrels on a Cold, Snowy Day in Ann Arbor at the University of Michigan - January 29th, 2019 via photopin (license)