先日、「国内初 ロボットカフェ」に行ってきました。ロボットがコーヒー淹れてくれるとともに、AIを使っていろいろ話してくれる、というカフェ。
実際はね、こんなんでした。期待、大はずれ。
robot_cafe
ロボットアームの動きなんて、十年も前に工場見学したものと全然変わりない。まあ、勝手に期待が大きすぎた、というだけですが。ロボットがハンドドリップしてくれるんだと思ってたのになぁ。
コーヒーの味は、なかなか良かったです。でもこれじゃあ、ただ「ものすごい場所を取る自販機」だよなあ。
誰が喜ぶのかな。としばらく考えて、気が付いた。
家族連れが結構、面白そうに見ているのです。AIで喋るようになっているから。正直、喋る能力も低い。数百あるパターンから選んだ言葉をしゃべるだけ。AIじゃなくてもできるだろ、という突っ込みは十分ありますが、ただ、話す能力により、受け入れる層がグッとひろがるんですね。十年前と何ら変わらないロボットが。
それが自販機にはない価値なのでしょう。
考えてみたら、コーヒーを入れる技術を磨いても仕方ないんですよ。人間が手で入れてくれる、美味しいコーヒー屋はいくらでもあるのだから。
今まで考えたことなかったけど、「機械ならではの価値」というものもあるんですね。機械を人間の代わりとしてみるのではなく、からくり人形みたいにエンターテイメントとしてみてみるとか。
AIしかできないことをAIに。人間の代わりじゃなくて。