
仕事で資料作るの好きですか、嫌いですか。
僕は大っ嫌い。でした。
考えてることを、きれいな資料にするなんて意味ないだろ。分かればいいし。フォントをそろえるなんてもう、無駄すぎて意味が分からない。
そんな風に思っていたのですが、この「イシューから始めよ」を読んで以来、急変。資料を作るのがけっこう好きになりました。
ペーパーを作るんじゃない、手で考えるんだ
まずは資料全体の主題(メッセージ)を仮設定した後、とにかく骨組みを作ってみる。頭で考えるのではなく、手で考える、とでもいう感じ。これが楽しいのです。こんなこと書いたら変かなあ、と思う前に、浮かんだものをまず書いてみる。そうすると、もっといいアイデアが出てくる。そのアイデアを基に、すぐ手直しする。それを繰り返すうちに、資料の骨組みが出来上がる。でもだいたい、しっくりこない。うーん。ストーリー展開がおかしいのかな。
というわけで、最初から資料を作り直します。なに、たいしたことはないです。どうせアウトラインしかできていなかった資料ですから。
このスクラップ&ビルドを3回くらい繰り返すと、納得のいくアウトラインが出来上がります。どんなデータを集めて、どう論理展開したらいいか、おおよそ目途がつく。そうして初めて、中身の作りこみに入ります。
とにかく書けば、書くことで考えが進む
作りこみだって、考え込むより先に、思いついたように書いてみるのです。これ要らないな、と思ったパーツは躊躇なく消してみる。これが大事。要らないかも、と感じたパーツはさっさと消したほうが、次が生まれてきます。もちろん、ちょくちょくバックアップを取っているから、やっぱりさっきの復活させたい、となっても大丈夫ですけどね。
そんなわけで、手で考えてラフな試作品をつくる。つくることでさらに考えが進むのが、楽しいのです。だから、嫌いだった資料作りが好きになった。むしろ、誰からも資料作れって言われてないのに、考えをまとめるために資料を作る、ということを日常的に始めています。
そう、他人のための資料じゃなくて、自分のための資料づくりだから楽しいのです。
細かい資料が好きな人には怒られることもあるけど
ところがこの手法が、会社ではなかなか理解されないんですよね。「上司にこんなラフな資料を見せるとはどういうことだ、あそこもここも穴だらけじゃないか」。そう、言われこそしないですが、とにかく意見の欲しい本筋よりも、穴だらけのところをひたすら指摘される。『そーゆうことが聞きたいんじゃないんだけどな…』と思いながら、引き下がることなんて、よくあります。
まあ確かに、「自分が悩む時間を省くために、完成度の低い状態で上司の時間を利用してブラッシュアップする、ずるいやり方」と言えなくもないですよね。というか、そのとおり。
論理的な援軍もいる
だけど、お互いそのほうが、ハッピーだと思うんですけどね。上司が意図したものに近い資料が、早く出来上がるわけですから。そんなわけで、評判は下がるが気にしない。このやり方のほうが良いはずだ。なんて思って続けていました。そしたら。
僕のやり方を正当化してくれる援軍が、ここにあったのです。その名も「デザイン思考」。厳密に言うと、デザイン思考って「手で考える、とにかくプロトタイプを作る」だけではないんですけど、それでも僕のやり方を正当化するには十分です。
『いま流行りのデザイン思考って、こんなやり方なんですよ』って言えば、ラフな資料でも、話が進むものです。
資料作りが嫌いな方。
この2冊を続けて読んでみてください。きっと、資料作りが「自分のための楽しいこと」になります。おすすめ。
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