英語ねぇ…
TOEICは700点超えたので、もういいかなと思って受けるのやめちゃった。だけどいまだにビジネスでは英語使えない。
そんな私がこの本、読みました。
Amazonの評価では賛否両論で、否のほうの主な理由が「分かりきってることが書いてあるだけ」というものでした。そうなのかな~と思う部分もあったけど、なんとなく引っかかったので、買ってみた。
結果、なかなか良かったです。
お前はやる気がないだけなんです
言われてみれば、中身は確かに分かってることが多い。
・ 英語が上達するには努力あるのみ。近道や楽なやり方なんてない
・英語がなかなか上達しないのは、学習量が足りないだけ
・スピーキングの練習もしっかりやる
・「読むだけで」「聴くだけで」なんて教材はあてにするな
って話。目新しくはないよね。
目新しくはないけど、そして分かってるつもりだけど、分かってない。
だって本当に分かってるんだったら、もう実践してるはず。つまりは英語が上達してるはず。
何年かごとに、英語勉強本を買って、いまだに上達していない。
そりゃ、分かってないってことなんだよ。
身もふたもない言い方をするならば
「お前は英語をやる気がないだけなんだよ!!まずそれを認めろ!」
ということなんですね。
そういうことを改めて、目の前に「ドン!」と示してくれる。
それだけでもこの本の価値は、結構ある。
分かった、分かったよ。認めようじゃないか。確かに本気じゃなかった。
やる気を邪魔する最大のものを教えてあげよう
それを認めたあとは、もうやるだけ。でもその前に、今まで上手くいかなかった理由をひとつだけ教えてあげよう。
どっかに楽な方法があると思ってないか?
結局、質のいい英文が載っている教材を選んで、擦り切れるまでやりまくるしかないんです。でも、巷には「こういう方法なら楽に身につくよ」という教材があふれている。それに感化されて僕らも、「今回買ったこの本は身につかなかった。でもどこかにきっと、自分に合った方法があるはずだ」とどこかで思っている。だからいつまでも「方法」を求めてさまよい、進まない。
英語には楽な方法なんてない。腹をくくって、愚直にがんばれ。
そういうことなんです。
もちろん、こんな書き方はしてないです。でも、こういうメッセージなんだと僕は受け取りました。Amazonのレビュー欄で「この本は分かり切ったことが書いてあるだけ」と言っている人は、皮肉にも「この本に楽な方法を求めて読んだ」人たちなんですね。そこに気づけるかどうかが、この本の評価の分かれ目です。
結局、この本のタイトル「英語力はメンタルで決まる」というのは、「心構えで決まる」「覚悟で決まる」という意味なんだ。僕が先入観で思ったように「苦手意識のようなメンタルブロックを外せるかどうかで決まる」という意味じゃなかった。
なかなか、読む価値のある本ですね。
最後にちょびっとポイント
最後に少し、覚えておきたい天然を。
知らない英語をいくら聞いても身にはつかない。話されている言葉をすべて理解したうえで、何度も何度も聞く。
今年この本を読んでから、そうだろうな~と感じていたけど、やっぱりそうなのか。逆に言えば、去年までは、知らない英語だろうが量を聞けば耳が慣れてわかるようになると思っていた。これ、けっこう大事です。わかんない英語はどれだけ聞いたってダメ。
覚えておこう。