ほぼ日刊イトイ新聞。
先日、昔のコラムが紹介されてた。
ほんと、いいコラムだね。
コラムの本当の主旨とは変わってくるけど、
「ちょっと低いところで落ち合おう」というのは
ここんところずっと、
「全然意見の違う人と、いかにかみ合う議論をするか」
みたいな場面で意識してる。
細かい点で意見が違う人とでも、
問題を少しマクロにしてさかのぼって行くと、
どこかで意見があうステージがあるんだよ。
会社でよくあるのは、営業と技術の対立。
この商品はこのまま売れるのか、少し変えるべきか。
お客様の無理難題を、聞き入れるのか、断るのか。
意見が合うことは少ない。
そんなとき。
冒頭のコラムを思い出してほしいのです。
「どこで落ち合ったら通じ合えるか?」ってこと。
さっき挙げた会社の例でいえば
「会社の業績あげたいんだよね?」と問う。
そうすればたいがいの場合、
どちらも「そりゃそうだ。そのためを思って言ってるんだ。」って言う。
じゃあ、どちらの意見のほうが、会社の業績に貢献できるか。
その問いを設定できれば、両者が同じ問題意識で、
自分の立場を離れて(←ここすごく大事)、
みんなで同じ問題を、同じ方向を向いて考えることができる。
議論が噛み合う。
常に、 そうやって、いきたいですね。
Twitterとかでも同じこと。
顔を合わせて長く対話できる会社ですら、なかなか合わないから
Twitterでは難しいことは百も承知だけど、
でもね、たまにこれで噛み合うことがあるんですよ。
逆に言えば、「ちょっと低いところ」を提示しても乗ってこない人は
議論していい答えを導き出したいんじゃなく、
単に、自分の意見を主張したいか、相手を批判したいだけなんだよね。
それを見分けるリトマス試験紙にもなります。
ビジネスっぽい言葉でいえば、
「アサーティブ」だと思うんだよねえ。これこそが。
原発問題でも、豊洲市場でもそう。
自己主張してたって進まないんだよ。
ちょっと低いところで落ち合う工夫をしよう。