前々から興味があった水ビジネスについての本を読みました。
水ビジネスについての知識を持っておこう。
知識を仕入れる系の本なので、
なかなかレビューは書きにくいが…
牛丼一杯作るのに2000リットルの水が要る
という話は、聞いたことがある人もいるでしょう。
牛や米を育て加工・調理するまでに必要な水の量です。
これを踏まえると、
食糧自給率が低い日本では、
それだけ海外の水に依存してるということになる。
つまり、「日本ほど水の豊かな国はないから
世界が水不足になっても安泰だぜぇ〜」
とか思ってたら大間違い。
アメリカで農業用や酪農用の
水の価格が高騰すれば、アメリカ産牛肉の価格が上がる。
つまり日本で牛丼の値段が上がる。
全然安泰じゃない。
また、水がいるのは食糧を作るときのみならず
様々な工業製品を作る時も同じ。
工場から出る排水があれだけ問題になるってことは
それだけ工業にも水が使われてるってこと。
だから世界的に水不足になったら影響範囲はもう、
ほぼ全部の商品とも言える。
てなわけで、水問題は思ってるより結構深刻。
という話を手始めに
・水資源の世界配分
・ものを作るのにどれだけ水が必要か
→水は飲食だけでなく、工業力などにも関わる。
・水をめぐる紛争の概況
・水メジャーあるいは各国がいかに水ビジネスに取り組んでるか
などなどといった話が展開されている。
いろんな切り口から解説されていて
水に関する問題の概要、状況を立体的に把握できる。
たぶん、シンプルだけど簡単じゃない問題であって、
たった一冊読んだだけで水問題を知った気になるのは危ない。
だが少なくとも概要はつかめる。
概要をつかむだけでも、見えてくるものは今までとは違うだろう。
いろんな資源について言えることではあるが、
特に水は、いまのままがいつまでも続くと思ってると
諸外国に良いようにやられそう。
読んでおきたい一冊です。
現に、外資が受託してたよね。
できれば、水についてあと数冊読もうと思う。読む自信ないけど。