週末、少し離れたショッピングモールに出かけてみました。
もんのすごい人で驚いた。
名古屋中心街のデパートより多い。
駐車場もすごく広いので、僕らみたいになんとなく出かけて来た人も多いんだろうな。
そんな中で、タワーレコードが閉店してたのでまた驚いた。
代わりのCD屋が入ったわけじゃないですよ。
モールからCD屋がなくなった、ってことです。
あんなに人が来る場所なのに。
いかにCDが売れなくなっているか、を痛感しました。
そこからいろいろ考えた。
配信一色になると音楽はどうなっていくのか。
アルバム単位でとらえなくなり曲の多様性が失われる
僕は配信で買うのって、ほとんど一曲単発です。
アルバム買ったことは片手で数えるほどしかない。
これ、様々なアーティストの曲をいろいろ聴きたい人間には
好都合です。
アルバム買わなくて良いので負担が軽い。
しかし、買うのはラジオで聴いておっと思った曲とか
CMで使われてて気になった曲など。
当然、シングルカットされるレベルの曲が多い。
つまり、作った側がこりゃ売れるなって思ったもの。
となると。
単発で一曲買われる割合が増えて行くと
当然作る側も、そういう曲にのみ力を注ぐようになるんじゃないかと。
アルバムの中なら、いろんな役割の曲が並び
バラエティに富むのですが、
アルバムが衰退して単発配信ばかりになると、
単発で受けること重視の曲ばかりになるんじゃないか。
言ってみれば四番バッターばかりの打線になるんじゃないか、ということです。
そう表現してみると、あんまり楽しくなさそうな気がしませんか。
アルバムとしての曲の並びとか完成度とか、誰も気にしなくなる。
「名盤」という概念がなくなってしまう。
う〜ん。
良いB面曲がなくなる
今までシングルになってたのも、
当然一曲で売られる。
ここにもうひとつ、抜け落ちる概念が。
そう、「B面曲」という概念です。
今まではB面と言えば、
アルバムのどこにもフィットしない曲だとか
録音したものの、ほっといたらお蔵入りする運命の曲だとか
そのアーティストらしくないチャレンジ曲が入ってた。
普通の曲入れても、シングル買ってくれた人への特典にならないから、
変わった曲が入ってたわけです。
でも配信になったら、そんなチャレンジや工夫はする必要なくなる。
なんか、楽しくないなあ。
流通コストは下がるから、かえってチャレンジ曲は増えるかもしれないけど、
ブランディングを考えると、
既に売れてる人がやるのかな、という気もする。
インディーズのスプリットシングルとかも
なくなるんだろうなあ。